東野圭吾だ。
売れに売れまくってる超人気作家だな。本屋に行けば必ずといっていいほど並んでる。どんな小さな本屋にでも置いてるだろ。最近でこそ読んでないけど、デビュー後からしばらくは追いかけてた作家だ。
読まなくなった理由は後述するとして、今回は東野圭吾の小説『手紙』(映画も含む)についての話。
たまたまAmazonプライム・ビデオで見つけたので観たんだけど、予想外に良く出来てる映画だったので書いてみるぞ。


『手紙』ってのは、2003年に出版された小説。129回直木賞の候補作にもなってる。
この頃は、まだまだ東野圭吾を追いかけてた頃で、夢中になって読んだんだけどね、さすが東野圭吾、泣かせ所も押さえてるし、なかなかメッセージ性もある好著だった。この『手紙』どんな内容かは軽くwikiさんから引用すると、
弟の大学進学のための金欲しさに空き巣に入った武島剛志は、思いがけず強盗殺人まで犯してしまう。突然独りぼっちになり、途方に暮れる高校生の武島直貴だったが、謝罪するつもりで訪れた被害者の家の前で、遺族の姿を見かけただけで逃げ出してしまう。高校の卒業式の2日前の直貴の元に、獄中の兄から初めての手紙が届く。それから月に一度、手紙が届くことになる。 獄中の兄の平穏な日々とは裏腹に、進学、就職、音楽、恋愛、結婚と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、彼の前には「強盗殺人犯の弟」というレッテルが立ちはだかる。
それでも、理解してくれる由実子と結婚して一時期、幸せが訪れるが、娘の実紀が仲間はずれにされ、正々堂々と生きて行く意味を考えてしまう。そして剛志との縁を切るために、獄中の兄に宛てて手紙を出すのだった。
って内容だ。
この小説で問われてるのは、簡単に一言でまとめると、
犯罪者の家族は、差別されて当然なのか?
って事。
主人公の直貴は兄の犯した罪(強盗殺人)のせいで、人生の節目節目で様々な差別を受けるんだけど、これは許される事なのか?って問題を提示してる。
うん、模範解答は解ってる。
そんな事は許されない
って事だろ。
だけどね、小説の中で直貴はお金持ちのお嬢さんと交際するんだけど・・・
そのお嬢さんのお父さんが反対するわけ。
好きな人と結婚したいという娘の幸せを願うけれども、犯罪者の家族と親族になる事を恐れる父親。
だって、直貴の兄が刑務所から出所してきたら、どうなるんだ?仮にも義理の息子の兄だぞ・・・。それが強盗殺人犯・・・。
オレなら耐えられない!
娘がそんな男を連れてきたら、断固反対だ。
そりゃ、罪を憎んで人を憎まず、なんて言葉も有るし、理想はわかるけど、それとこれとは別だ。自分の子供には平穏に幸せな日々を送って欲しいと思うだろ。
で、この小説の中の父親も、娘と直貴を別れさせるんだけど、こういう差別レッテル貼りがいくつも出てくる。そのたびに直貴は悩んだり落ち込んだり、奮起して立ちあがったり・・・。
まぁ、そういう小説なんだけど、東野圭吾が上手いのは、直貴の兄の犯行動機を「弟(直貴)の大学進学の費用のため」にしてる所だな。遊ぶ金欲しさの身勝手な犯行じゃない所が泣かせる。
それが分かってるだけに、弟・直貴の苦悩が際立つ・・・。

この小説は、兄の犯した犯罪のせいで弟が差別されるという物語だけど、
兄弟ってだけで、差別はアカン!
と思ってる。
思ってるけど、実際に自分が理想の行動とか態度をとれるかは未知数
理屈では解ってても、心情的に壁を作ってしまうような気がする。気がする、というか・・・きっと、オレも壁を作るだろうな。
だけど、これが犯罪者のなら別問題だと思ってるからな。よく、二十歳を過ぎたら親は関係ない、なんて話も聞くけど、そういう犯罪者を育てた親は、ある程度、差別されても仕方ないと思ってる。
オレは口癖で、よく言ってるんだけど、
どんな教育をしたら、こんなガキが育つんだ!?
そういう気分になるのだ。
子供を産んだからには、普通に育てる責任が有ると思ってるからな。
東野圭吾が上手いのは、苦悩するのが犯罪者の「弟」にしてるって所。これが「親」だったら、オレみたいな意見が出てくるかもしれないだろ。
どんな教育をしたら、こんなガキが育つんだ!?
差別されて当然だ!

って意見な。
人間(特に日本人)なんてのは、自分とは異質なものは排除したい、遠ざけたい、って心理が働くものだし、それが「強盗殺人犯の身内」とかなら尚更だろ・・・。
この本を読んだのは、出版されてすぐだったから、もう10年以上前だけど、いろいろ考えさせられる一冊だった。


で、昨日だけど、たまたまAmazonプライム・ビデオで見つけたので観たんだけど、
上手くまとめてる!
なかなかの映画に仕上がってるのでビックリしたww
小説を映画化すると、原作とは似ても似つかないクソ駄作に成り下がってるケースも多いけど、この映画は及第点。
原作にわりと忠実に作られているし、細々した部分では映画向きにアレンジされてるけど、大きな違和感は感じない。内容的に号泣するような映画じゃないけど、いろいろ考えさせられる映画なのは間違いないな。
主人公の直貴を演じるのは、暗い青年を演ったら存在感抜群の山田孝之。兄のせいで人目を避けるようにして生きてる青年を好演。
刑務所の中の兄を演じるのは玉山鉄二この人、こんな役も出来るのか・・・と、少々、ビックリしたぞ。ラストの号泣シーンは、ちょっと下手だけど(泣)
ただ泣いてるだけで、心情が伝わってこなかった・・・。
で、一番驚いたのが、直貴に想いを寄せて一方的にアプローチして、やがて奥さんになる白石 由美子を演じてる・・・
沢尻エリカ!
尽くすタイプの女性を熱演なのだ。
直貴に想いを寄せ、いろいろと尽くすんだけど、尽くすだけじゃなくて励ましたり、精神的に支えとなってる女性だ。芯のある強い女性なんだけど、この役を沢尻エリカが熱演してるんだよね。
これは一見の価値ある!
これまで沢尻エリカには良いイメージは無かったけど、いやぁ、見直したぞww
役者として才能が有る事は間違いないな。
この人物、原作では関西弁で喋るんだけど、映画でも関西弁で喋ってるし。まぁ、ちょっと「?」関西弁もあったけど、よく頑張ってるww
オレ的に一番の見どころは(多分、他の人とは違うだろうけど)、家電量販店の倉庫で働く直貴と、量販店の会長が話すシーン。いつものように倉庫で働いている直貴に会長が話かけるんだけど、ここは良い事を言ってるんだよなぁ。けっこう胸に刺さる言葉もある。で、それを聞く山田孝之の表情が良い。ここは繰り返して3回観たからなww
原作と比べると映画の方は、メッセージ性は少ないけど、観て損はない映画。
ただ、どうせ観るなら、先に原作を読んでから観た方が楽しめるかも・・・。
letter1802a

そうそう、東野圭吾を読まなくなった理由だけど・・・
東野圭吾の小説のドラマやら映画に、やたらF山M治が出てるでしょ。「ガリレオ」シリーズなんかだけど・・・。直木賞の受賞作『容疑者Xの献身』なんかでも湯川教授の役で出てたし・・・。
オレはF山M治が・・・
大嫌い!
あの上昇志向の塊みたいなオーラは・・・
生理的に無理!
「ガリレオ」シリーズなんかでドラマやら映画に出まくってるおかげで、もう、東野圭吾を読む気が失せたな。どうしてもF山M治の顔が浮かんでくるだろ。
そもそも、かなり以前、まだ何もドラマ化されてない頃に作者の東野圭吾がインタビューに答えてたんだけど、
湯川教授は佐野史郎をイメージして書きました。
って言ってるんだぞ。
佐野史郎F山M治、全然、違うだろ!
視聴率が欲しいのか、映画の興行収入を増やしたいのか知らんけど、作者が佐野史郎をイメージしてるって言ってるのに、F山M治とか・・・
オレは観ないぞ!
そう言っても『容疑者Xの献身』は観たけどな。いちおう直木賞受賞作の映画化だし・・・。
結論・・・
原作も映画も、『手紙』の方が『容疑者Xの献身』よりもよく出来てる!


いつものバイト君の下書きチェックだ。

バイト君:最後は脱線・・・
またF山M治をディスってる
ww

嫌いだからな!
あのキザな唄い方も気に入らないし、身体から出てる上昇志向丸出しのオーラも気に入らないわ!

バイト君:興奮しすぎ
けど、カッコイイし、ファンも多いでしょ・・・

どこがカッコエエんだ!?
オレの方がよっぽどマシ!


バイト君:・・・・・・
それは、さすがに言い過ぎ・・・

うっさいな!
言うのは勝手だ!

だいたい、お前は、オレF山M治と・・・
どっちが良いんだ!?(怒)

バイト君:・・・・・・