土日に遊び過ぎたせいで生活リズムが狂ってしまった。昼夜逆転だ。
夜になっても全然眠くない。そうなると夜は暇・・・。
で、眠れないから、久しぶりにお気に入りの映画を観た。
「夜のピクニック」だ・・・。
原作は人気作家の恩田 陸
第26回吉川英治文学新人賞、第2回本屋大賞の受賞作だ。
映画の話の前に、この原作の話から書いてみようか。
今でも思ってるんだけど、
これ、恩田作品の中でもベスト3に入る!
もっと言うなら・・・
珠玉の青春小説!
青春小説なんて言うと、スポーツ物だったり恋愛に悩む青少年だったりを想像しがちだけど、この「夜のピクニック」はそういう有りふれた内容じゃない。
「BOOK」データベースから簡単に紹介すると、
高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために―。学校生活の思い出や卒業後の夢などを語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。本屋大賞を受賞した永遠の青春小説。
う~ん、これだけじゃ分かりづらい。オレ式でもうちょっと詳しく書くと、核となる人物は二人。西脇 融(とおる)と甲田 貴子。同じ高校の同じクラスだ。実は、この二人には誰にも言えない秘密が有る。融と貴子は異母兄妹死んだ融の父が、浮気して外で作った子が貴子だ。お互いに意識して話せないんだけど、その様子を誤解してるクラスメート。そんなところへ名物行事の「歩行祭」が行われる・・・。
ってのが大まかな骨格なんだけど、この本を読んだとき、オレは・・・
泣いたぞ!(涙)
けっこう重い設定だろ、異母兄妹だぞ、異母兄妹
お互いにその事実を知ってるだけに、話したいのに話せない・・・。ホントは顔を合わせたくないのに同じクラス。貴子は80kmを歩く「歩行祭」で、ある賭けをするんだけど・・・。
これなぁ、融の気持ちも貴子の気持ちも分るし、なんか健気なんだよなぁ(泣)
そして、二人を囲む友達・・・これがまた良い子たちなのだ。
男の友情女の友情男女の友情・・・上手く描けてて、ますます涙を誘う。
青春小説に有り勝ちなギラギラした熱は無いけど、とても暖かい小説なのだ。
「歩行祭」もゴールが近づいてくるんだけど、融と貴子、二人の関係はどうなるんだろ上手く話せるんだろうか、気になってしまって、とうとう徹夜して読んだ本だ。
青春小説もいろいろ読んだけど、オレの中では間違いなく「青春小説ベスト10」に入る傑作。
ちなみに、この「歩行祭」だけど、作者・恩田 陸の母校である茨城県立水戸第一高等学校の名物行事「歩く会」をモデルにしている。本書では80kmの歩行祭と記してあるが、実際の「歩く会」は70kmとのこと。
オレが中学生で茨木県民なら・・・
この高校、行きたい!
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で、映画の話だ。
わりと原作に忠実に作られてる。
いつも思ってるんだけど、原作がいくら良くても、映画化されると見るに堪えない駄作に成り下がってる場合が多いけど、この映画は原作の雰囲気をよく表現できてる方だな。
甲田 貴子を演じる多部 未華子が良い感じだ。「歩行祭」の終わる前に融に話したいんだけど、どうしても遠慮してしまう姿がちょっと痛々しくて、それでいて可愛い!そりゃ、融から見たら自分の父親が浮気して外で産ませた子が貴子だから、貴子も遠慮してしまう。
融(石田 卓也)は融で、貴子と同じ高校になった事で、やり場のない苛立ち・・・。
これね、融の親友・戸田 忍(郭 智博)が何気に良いんだよな。実は貴子に恋心を抱いてるようなんだけど、融と貴子のぎこちない様子を見て誤解してるんだよなぁ。融と貴子はお互いに好意を持ってるのに、言い出せないんじゃないか?なんてな。二人の事を気にかける様子が、原作に忠実に表現されてる。真相を知った後も、いつもと変わらない態度で二人に接する姿は素敵だ。
他にも貴子の親友、美和子と杏奈・・・
良いね!
基本的に女子高生なんていう生き物は嫌いだけど、こういう女子高生なら大歓迎だぞ。
顔よし、性格よし・・・
完璧やんか!(涙)
でね、杏奈の弟の順弥、原作でも重要な役回りなんだけど、映画の方でもちゃんと演じてる。
ただ、何度も観てる映画だけど、映画では泣いてないぞ。原作を読んで結末が分かってるって事もあるだろうけど、やっぱり原作の出来にはかなわないんだよな。

この映画は、先に原作を読んでから観る方が良いな。映画だけだと「?」の部分が有るかもだし、原作を読んでた方が、登場人物だちの人間関係やらがすんなりと入って来るからな。
原作は珠玉の青春小説、映画は一定の水準を保った青春映画、ってとこだな。
恩田 陸は高校生を描かせると上手い。
「ネバーランド」なんかも男の子の友情を描いてて、オレは映画化されるのを待ってるのだ。この小説も徹夜本だったな。
ドラマ化はされたみたいだけど、観てない。ジャニタレ主演のドラマだしな・・・。

オススメの青春小説・・・





次回の予定~

眠れない夜はサム・テイラーを聴くとお洒落!
昭和の人だけど、日本では大人気だったのだ。