今日と明日のあいだ

独身のオジサンが、日々、思った事を綴ってます。

バイセクシャルが『ブロークバック・マウンテン』を観た!って話

この映画は観たことがなかったんだけど、友人にしつこく勧められたので観てみた。
レビューなんかを見ると、号泣しただの涙が止まらなかっただの、かなり絶賛されてる。それだけ褒められてると、オレだって期待するだろ。男同士の愛を描いてるって聞いてるし・・・。
どんな映画なんだ?
さぁ、オレを泣かせてみろ!
って事で、気合いを入れて観たのがこの映画、『ブロークバック・マウンテン』だ。

まずはwikiさんから軽く概要の引用・・・。

アメリカ中西部を主な舞台として、1963年から1983年までの20年間にわたる、惹かれ合う2人の男性の姿を描く。
公開当初は「ゲイ・カウボーイ・ムービー」と評されたりもしたが、監督のアン・リー自身この映画を「普遍的なラブストーリー」と強調しているように、そのテーマが観客に広く受け入れられ、低予算で作られたにもかかわらず、アメリカ国内外で記録的な評価と興行収入をもたらした。
一言で書くと、この映画は人間ドラマだ。
アメリカの大自然も美しくて、観る者を惹き込む力もある。2時間を超える映画だけど、退屈さを感じさせない映画だし、悪くはないと思うけど・・・。
主演の二人がなぁ、ちょっと好みじゃないんだよなぁ
キスシーンとかも有るんだけど、好みの俳優さんじゃないんで、イマイチ興奮しない。まぁ、興奮するための映画じゃないんだけど、そういうシーンは、やっぱり好みの俳優さんが演じてる方が、観てる方は楽しいだろ。

 

ストーリーの流れは、こんな感じ・・・。
1963年、ブロークバック・マウンテンの山奥での羊の放牧のために、季節労働者としてイニスジャックの二人が雇われる。山奥での二人の生活。過酷な仕事・・・。ある夜、ジャックイニスを誘う形で二人はエッチをしてしまうわけ。
このシーンもなぁ、バイセクシャルのオレから言わせると、なんか唐突過ぎるというか、描写がなんだよなぁ。他のシーンの描写が丁寧なだけに、このシーンの雑さが余計に目立つww
契約の終了後、二人はハッキリと再会の約束をせず別れる。イニスは結婚して二人の娘の父親になり、ジャックも金持ちの娘と結婚して子供が生まれる。
4年後ジャックイニスを訪ねてくる。ここは、一つのヤマ場かもな。
アパートの影で熱いキスをする二人。それを窓から目撃してしまうイニスの妻・・・。釣りに行くと言って出かける二人。数日間をかつてのように幸せに過ごすイニスジャック
ジャックイニスに言う・・・。牧場を買って二人で暮らさないか?
家族を捨てる事が出来ないイニス。子供の頃に見た、同性愛者の虐殺の事もジャックに話して拒否。
まぁ、時代が時代だからね、そういう虐殺ってのが有ってもおかしくない。ましてや、イニスカウボーイだからな。アメリカでは「男らしい」の代名詞みたいなもんだろ。日本で言うと武士みたいなもんか?
21世紀の現代と違って、まだまだ差別意識の残る頃だからな。
その後、年に数回、山奥で過ごすようになる二人。妻との間に溝が出来てしまって離婚したイニス。金も地位も手に入れたけど、満たされない生活を送るジャック・・・。
ある日、イニスが出した葉書が「DECEASED(受取人死亡)」のスタンプを押されて返ってくる。ジャックの妻に電話をかけるイニスイニスの脳裏に浮かぶのは、ジャックが惨殺されるシーン
ここはジャックの妻の表情に注目なんだよね。交通事故で死んだと告げる妻なんだけど、その表情が明らかに何かを隠してるような、というか、何もかも知ってる、というような・・・なんだか、どうとでも取れるような謎に満ちた表情。
もしかして、この妻はイニスの関係を知ってたのか!?
って勘ぐりたくなるような表情なのだ。演技が上手すぎる・・・。
で、ここからが最大の見せ場だ。
ジャックが遺灰をブロークバック・マウンテンに撒かれることを望んでいたことを知り、イニスは彼の両親に会いに行く。そこでイニスは、かつてブロークバック・マウンテンでなくしたと思っていた彼のシャツを見つける。イニスのシャツはジャックのシャツに包みこまれるように掛けられ、ジャックのシャツにも、ブロークバック・マウンテンでの喧嘩でついたと思われる血の染みがあった。イニスは2着のシャツを手に取って残り香を嗅ぎ静かに泣いた。
このシャツの使い方が上手いのだ。ラスト・シーン・・・
自宅(トレーラー・ハウス)に戻ったイニスは、クローゼットに飾っているブロークバック・マウンテンの絵葉書と彼の家から持ち帰った思い出のシャツを見つめ、永遠の愛を誓う。
このシャツが、ジャックの部屋で見つけた時とは逆(ジャックのシャツがイニスのシャツに包み込まれるよう)に掛けられてるわけ。
これは深い!
このシャツの使い方は、そ~と~な上手さだな。ボサ~ッと観てると、何てことのないシーンだけど、いろいろな意味を含んでる描写。

この映画、シャツに限らず細かい事までよく練られてる。集中してないと、いろいろな「小道具」やらを見過ごしてしまう。
冒頭、イニスジャックが出会うシーン・・・車のバック・ミラー越しにイニスの姿を見つめるジャック。なんだかジャック「ゲイ」である事を暗示してるようなw
イニスと妻のセックス・シーン・・・
どうして後背位なんだ?

オレじゃなくても勘ぐりたくなるだろ。

そもそもジャックの死についても、本当に交通事故なのかどうなのか・・・。イニスの脳裏をよぎったように、もしかしたらリンチに合ったのかも、って思わせる演出。だとしたら犯人は?
まぁ、とにもかくにも、すごく丁寧に細かく演出されてる映画だ。
で、オレも気に入ったかと言うと・・・
星3個だな。
悪くはないんだけどね。アメリカの大自然も美しいし、細かく意図されてる演出、2時間を超える時間も退屈させないストーリー・・・。
だけどなぁ、
主人公の二人に共感できない!
これが星3個の決定的理由だな。
オレがイニスの立場なら、何もかも投げ捨ててジャックと一緒になる。
逆にジャックの立場でも、どうにかしてイニスを説得する。
まぁ、後先を考えない直情型と言われればそれまでだけど、どうにも二人の行動に共感できないんだよなw
お互いが好き合っているのに、
もどかしい!
まぁ、映画なんでね、この「もどかしさ」が良いのかもしれないけど、オレには出来ない事を観せられても、ちょっと冷めてしまうのだ。
この映画は、ゲイとかバイの感情というか心情を「美しく」描き過ぎてるんじゃないか?
現実は、もっとドロドロしたものじゃないかと思ってる。
まぁ、そういうドロドロは、オレだけかもしれないけどw

それに。。。
主人公の二人が・・・
タイプじゃない!ww
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あ~、でも、この映画は一回は観ておいて損はない映画だと思ってる。
wikiさんによると、
2005年のヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞。ゴールデングローブ賞では、作品賞(ドラマ部門)、監督賞、脚本賞、主題歌賞の4部門を受賞。
2006年のアカデミー賞においては、作品賞を含む同年作品中最多の8部門にノミネートされたが、作品賞は『クラッシュ』が受賞。監督賞、脚色賞、作曲賞の3部門にとどまった。
って事だし・・・。
オレは、もう観ないだろうけどね。
この映画に描かれてる「愛」は・・・
美しすぎる!
オレには向いてないのだ(涙)
オレ的には、『マイ・プライベート・アイダホ』の方が好みだ。

そうそう、忘れてた・・・。
この映画、ラストのセリフが一部の映画ファンの間で論議を起こしたらしいんだけどね。
最後にイニスがシャツに向かって言うんだけど、
Jack, I swear・・・
この先は語られない。
この訳が、字幕だと「永遠に一緒だよ」って訳されてる。
これは、オレの感覚だと、
飛躍してる訳だ!
swearは、「誓う」って意味だぞ!
ここは素直に「ジャック、誓うよ・・・」で良いように思うけどね。
何を誓うのかは語られてないけど、語られない事で余韻を残す演出だろ。それを、おせっかいにも「永遠に一緒だよ」なんて訳は、観てる者の余韻を打ち消す飛躍しすぎの訳だと思ってる。
「ジャック、誓うよ・・・」なら、何を誓うんだろう?って余韻を残すのに、「永遠に一緒だよ」だと「永遠に一緒に居る」事を誓うと断定してしまう訳になってしまってる。
この字幕についてはいろいろ意見が有るみたいだけど、オレは好きじゃない。
ラストの台詞で映画の出来に多少なりとも影響しそうなところなので、ちょっと書いてみた。
 

いつものバイト君の下書きチェックだ。

バイト君:この映画、評判良いのに・・・

世間の評判が良くても、主人公に共感できないのだわ

バイト君:それ・・・
ただの好みの問題じゃ?


どういう意味だよ?

バイト君:キアヌ・リーブスとか・・・
好みの俳優が演じてたら、コロッと評価が変わりそうで怖いww

・・・・・・