今日と明日のあいだ

独身のオジサンが、日々、思った事を綴ってます。

映画「誰も知らない」はスゴイ迫力だった・・・。

今さらの「誰も知らない」だ。
恥ずかしながら、まだ観てなかったんだけど、今年のGWにレンタルしてきて観てみた。ほんの少しの予備知識はあったんだけど、この映画、まさかここまで重く胸に迫るとは予想外も予想外、ノックダウンさせられた。
初っ端から画面に引き込まれたぞ。
冒頭のシーンとラスト間近のシーン、スーツケースが一つの重要なアイテムとして登場するんだけど、冒頭、大事そうにスーツケースを運ぶ母子・・・。まさか、ここから生きた子供が出てくるなんて、想像もしてなかっただけに、いきなりの先制パンチに座ってる椅子から腰が浮いたぞ。
映画の最初ではスーツケースから子供が出てくるんだけど、ラストでは・・・。
何かを象徴してるようで、かなり練られてる映画だ。
2時間を超える映画だけど、アッと言う間に時間が過ぎていく、濃密な映画だ、
駄作なんかを観ると、オレの2時間を返せ!って言いたくなるけど、この映画は見応えがあったな。
ハッピーエンドでもないし、号泣するような映画でもないけど、パンチ力はそ~と~な威力だ。

 


この映画について
ストーリー
最後に

 

この映画、実際に怒った事件を題材にして、是枝裕和監督が構想15年の後、満を持して映像化した作品。実際に起こった事件っていうのは、巣鴨子供置き去り事件なんだけど、これはマスコミでも騒がれたし、かなり有名な事件らしい。この映画では、母親の失踪後、大人でも心が折れそうになるような過酷な状況の中で、幼い弟妹の面倒をみる長男の姿を通して、家族やまわりの社会の在り方を問いかける作品って事らしい。
長男を演じた柳楽優弥が、2004年の第57回カンヌ国際映画祭で、史上最年少そして日本人で初めて主演男優賞を受賞したんだけど、これは大きなニュースになったし、あの当時に観れば良かったんだけど、なぜか見のがしてたんだよなぁ。
たしかに、柳楽優弥の演技、すごい・・・。
いや、演技がすごいと言うよりも、この映画の持つ、負のパワーとでもいうかマイナスのパワー、これは相当なモノだ。

 

ストーリーは、シンプル。
母親に蒸発された子供だちの姿を描いたもの。
以下、wikiさんから引用するけど、シンプルなストーリーなのに、観る者を惹きつける吸引力は並大抵のものじゃない。冒頭のシーンもそうだけど、序盤に長女が母親に言うセリフ・・・
お母さん・・・私、学校に行きたい・・・
ぶったまげたぞ(涙)
ここで、ハッキリと解るわけなんだよな。
この4人兄弟、学校に行ってない
って・・・。
母親に怒りさえ覚える。

2DKのアパートに、スーツケースを抱えた母親のけい子と息子のが引越ししてくる。アパートの大家には「主人が長期出張中の母子2人である」旨挨拶するが、実はけい子には明以外の子供が3人おり、スーツケースの中には次男の茂、次女のゆきが入っていた。長女の京子も人目をはばかり、こっそり家にたどり着く。
子供4人の母子家庭との事実を告白すれば家を追い出されかねないと、嘘を付くのはけい子なりの苦肉の策であり、彼女は大家にも周辺住民にも事が明らかにならないよう、明以外は外出を禁ずるなど、子供たちに厳しく注意する。
子供たちはそれぞれ父親が違い、出生届は出されておらず、大家には小学校6年生と紹介した明も学校に通ったことさえなかった。
転入当初は、日中けい子が百貨店で働く間に明が弟妹の世話をする日々が続くが、新たに恋人ができたけい子は家に不在がちになる。やがてけい子は恋人と同棲を始め、子供達の生活費は現金書留で送り帰宅しなくなる。そこから兄弟だけの、誰も知らない生活が始まる。明は茂とゆきの父親たちに金の無心目的に会うが、それぞれの事情からお小遣い程度しかもらえない。
母が姿を消して数か月後、生活費は送られてこなくなり底をつく。料金滞納から電気・ガス・水道も止められ、子供たちだけの生活に限界が近づき始める。
そんな中、4人は遊びに行った公園で不登校の中学生・紗希と知り合い、打ち解ける。兄弟の凄惨な暮らしを目の当たりにした紗希は協力を申し出て見知らぬ男とカラオケに行き、もらった現金を明に手渡そうとする。しかし、それが援助交際で手に入れた金と知る明は現金を受け取れずに立ち去る。
いよいよ食料が底を突く。明は顔見知りのコンビニ店員から賞味期限切れの弁当をもらい、以前友人たちからのいじめで万引きと間違われた店で本当に万引きするようになる。水は公園で確保し、兄弟たちは一日一日を必死に生きのびる。コンビニ店員から児童相談所行きを勧められた明は「前にそうしたらややこしくなって4人一緒に暮らせなくなる」と答える。
そんな不条理な環境を我慢し兄として振舞い続けた明だったが、ある日、言うことを聞かない妹弟たちに鬱憤が爆発し衝動的に家を飛び出す。 飛び出した先で、ひょんなことから少年野球チームの助っ人を頼まれ、日常を忘れて楽しむが、家に戻った明が目にしたのは、ベランダの棚の物を取ろうとして転落し、そのまま目を覚まさなくなったゆきと、それを見つめながら呆然と座り込んでいる京子と茂の姿だった。
病院に連れて行く金も薬を買う金もなく、明は薬を万引きするが、その甲斐なく翌日ゆきは息絶える。
明は紗希に借金を申し込み、ゆきの好きだったアポロチョコを沢山買い、亡骸を詰めたスーツケースを生前ゆきが憧れた飛行機がよく見える羽田空港近くの河川敷に埋め、二人で弔う。
後日、いつも通りコンビニ店員から売れ残りの惣菜をもらう兄弟と、彼等に寄り添う紗希の姿があった。彼らはいつもと変わりなく、いつものように自分達のアパートへ帰っていく。

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印象的なシーンも多かった。
いよいよ金銭的に苦しくなって、カップラーメンの残り汁に冷や飯を入れて食べるシーンなんか、観てるこっちの胸が苦しくなった。
カップ麺の空き容器に土を入れて植物を育てるんだけど、その植物の成長を見せる事で月日の経過を表してたり、工夫されてるんだよなぁ。
また、月日が経つにつれて、着ている物がヨレヨレになったり、髪の毛が伸びて不潔になったり、細かい作り込みも見事だった。
それだけに、この内容は胸にこたえる。
観てて辛い!
そして怒りを感じるのだ。
いつも言ってるんだけど、普通に育てる事も出来ないなら、
簡単に子供を産むな!
この映画だけじゃなくて、現実の世界でもネグレクトの事件って多いだろ。
ああいう事件のニュースを聞くたびに思うんだよね。
オツムがパーで股のゆるい女が簡単に子供を産むと、生まれてきた子供が不幸だ。
まぁ、子供は一人では出来ないし、当然、男にも責任はあるんだけど・・・。
熱に浮かされたみたいに、簡単にくっついて子供を作って、責任を放棄されたんじゃ、子供はたまったもんじゃないだろ。モデルとなった巣鴨子供置き去り事件でも、子供は中学生ぐらいだろ。この映画の主人公も中学生だ(学校には行ってないけど)。
子供に教育を受けさせるのは親の責任だ!
そして、子供は教育を受ける権利がある。
それをしないなんて、ホント、怒りを覚えるぞ。
映画を観てて、母親役のYOUに、心底、体が震えるぐらいの怒りを覚えた。
まぁ、それだけYOUの演技が上手かったって事なんだけどね。

震えると言えば、ラスト近く、主人公の明の手が写るシーンがあるんだけどね。小刻みに震えてるんだよなぁ。このシーン、たまらない(涙)
こんな不幸な子供が居たらアカンだろ!
母親が蒸発した後、必死で生きようとする姿に、オレ、心の中で声をかけてたからね。
頑張れ~!
って・・・。
オレが子供の頃は、まだ、近所での付き合いとか有ったし、例えば、砂糖とか醤油なんかを貸し借りしたり・・・。あの頃だと、こういう事件は少なかったと思うんだよなぁ。
おかしな人間も居るし、さわらぬ神に祟りなしって事なのか、他人とは関わらないって風潮なのか、こういう事件が増えてるってのは、現代の課題の一つかもな。

 


胸に迫るものがあるし、ジーンとくる場面もあるけど、泣ける映画じゃなかった。
あまりにも辛くて、涙も引っ込んでしまった。それぐらい衝撃を受けた。
いやぁ、良い映画だった。
うん、間違いなく第一級の作品だな。
しばらく、気分がどんよりしそうだ・・・。
GWに観るんじゃなかったな(涙)








次回の予定~
ついにオレも独自ドメインに・・・。
ライブドアで独自ドメインを設定した話。
ちょっと苦労したぞ(涙)