今日と明日のあいだ

独身のオジサンが、日々、思った事を綴ってます。

映画「ニュー・シネマ・パラダイス」はノスタルジーを誘う名品

毎月一回、仕事場でやってる映画鑑賞会
その月の当番に当たった者が、オススメの映画を持ち寄って全員で映画を観る会だ。まっ、お菓子やら食べながら観るんで、堅苦しくないものだけどね。
今回はオレの当番じゃなかったんだけど、こういう時はチョット楽しみでもある。
どんな映画を持ってくるんだろうな?
って期待だな。
有名作やら話題作、誰でも知ってるような映画を持ってくるのは禁止してるんで、あまり知られてないような良品を持ってくるのが暗黙のルール。腕の見せ所だ。

 


今回、観たのは「ニュー・シネマ・パラダイス」・・・。
これ名前だけは聞いた事あったんだけど、観た事はなかった。
なるほど、良い映画だ!
示唆に富む言葉も語られていて、「映画らしい映画」だな。
感動で涙が止まらないとか、スリル満点でハラハラするとか・・・それだけが映画の楽しみじゃないからね。この映画の良さは、もっと別なところにある(人それぞれ受け止め方は異なるだろうけど)
オレの場合は、郷愁だな。この映画を観てて、子供の頃を思い出したぞ。
映画の話の前に、ちょっと昔話。
子供の頃も映画が好きだったんだけど、日曜日なんかは昼から映画館に映画を観に行ってた。父親が洋画の前売券を買ってくれて、小学校の2年とか3年生の頃から一人で映画館に行ってたw
あの頃って、映画館も入れ替え制じゃなかったし、昼過ぎから映画館に入って、夜の7時とかまで繰り返し観てたからな。今と違って2本立てなんかが普通だったし。
洋画なんで当然字幕なんだけど、一生懸命、字幕の文字を追って観てたなw
もっと観ていたいんだけど、夕方を過ぎるとさすがに空腹だ。バスに乗って帰るんだけど、自宅の近くのバス停に父親が待っててくれたり・・・。今なら携帯でチャッチャッと連絡するところだろうけど、あの頃は、あれで幸せだったぞ。バス停から自宅までの道のりで、その日観てきた映画の話をしたりな。
この「ニュー・シネマ・パラダイス」を観たおかげで、そういう昔のことを思い出した。
この映画、単館ロードショーのロングラン(連続上映)記録と単館での一本の映画の興行収入最高記録(3億6900万)を叩きだしたそうだ。
音楽は巨匠と言ってもいいエンニオ・モリコーネ。この映画でも耳の残る旋律を聴かせてくれる。
これは、郷愁を誘う映画だ。

細かいところまで作り込まれてる映画なので、見どころは多いんだけど、まずは簡単にストーリーの紹介。
ローマで暮らすサルヴァトーレの元に訃報が届けられるところから映画はスタート。
彼が子供の頃を過ごしたシチリアの映写技師アルフレードの死を知らせるものだ。サルヴァトーレは幼少期~青年までを過ごしたシチリアでのことを思い出す。
イタリアのシチリアにある貧しい村。母と妹の三人家族のトト(サルヴァトーレ)は、大の映画好き。村に一つ、唯一の娯楽である映画館に通い詰める。映写技師のアルフレードに叱られても、通っているうちに、とうとう友達になる(親子ほど歳が違う)。やがて映写室へも入れてもらえるようになり、アルフレードの手伝いをするまでに。不幸な事故でアルフレードが失明してからは、トトが映写技師の仕事をして家計を助けるようになる(まだ10歳ぐらい)
時は流れて、トトは青年になってるんだけど、駅で見かけたエレナを一目惚れ。紆余曲折の末、結ばれるかと思いきや、二人は離れ離れに・・・。
失意のトトは、アルフレードの言葉に従って村を出て行く・・・。
ここまでが回想シーン。かなり長い回想シーンだな。
アルフレードの葬儀に出席するため30年ぶりに村に帰ってきたトト。今は成功した映画監督だ。
そこで、かつての恋人エレナとの再会。そして、アルフレードの形見を観て涙するトト・・・。
超簡単にストーリーを書いたけど、この映画にはいろんな要素が詰め込まれてて、文章で理解するよりも、まずは「観て感じる」ことが大切だと思うのだ。
回想の部分は、第二次大戦後まもない時代。敗戦国イタリアのさらに貧しい地方シチリアの村。外の世界へと通じるのは、唯一の映画館だ。一階席(労働者)と二階席(上流階級)の対比、富める地域(北部)と貧しい南部(シチリア)との対比も、それとなく描かれている。

とにかく作り込みが細かい・・・。
伏線もいろいろ張られている。
なので、ボサ~ッと観てると・・・
意味不明な映画
になってしまう危険性もあるな。
意味不明はオーバーとしても、良さが伝わらない映画になってしまう気がする。
重要なポイントに挙げられると思うんだけど、上流階級の娘エレナに恋したトトアルフレードは、「王女と兵士の逸話」を話して聞かせる。
王女の警護にあたっていた兵士が王女に恋をする。必死の思いで気持ちを打ち明けた兵士に王女は言う。『100日間、バルコニーの下で私の事を待っててくれたら、あなたのものになります』。
雨の日も風の日も、雪の日も・・・兵士はバルコニーの下に立ち続けた。10日、20日、50日・・・苦しい日々を乗り越えて、いよいよ99日目。残すは1日・・・。
兵士は突然、王女の前から姿を消した。

アルフレードトトに聞くんだけどね。
どうして兵士は姿を消した?
トトは答えられない・・・。
この答えは終盤に述べられるんだけど・・・
なるほどなぁ・・・
と思わせる内容だ。
この「王女と兵士の話」はかなり有名らしくて、この映画を語る上では外せないらしい。

ラストシーンでは、子供時代のトトアルフレードの会話も重要だったことに気づかされたな。
映写室での会話だけど、検閲でカットされたキスシーンばかりを集めたフィルムを指さして、トトが言うんだけどね。
それじゃぁ、これ貰ってもいい?
それに対してアルフレードは言う・・・
これをお前にやる。全部な。
そのかわり・・・
ひとつ、もう、ここには来るな。
ふたつ、フィルムは、ここで預かっといてやる。

これがね、ラストシーンで生きてくるセリフなんだよなぁ・・・。
この映画の泣かせ所だ。

この映画は恋愛映画と捉えることも出来るけど、その観点からみてもなかなかの良作で、アルフレードトトにいくつかの格言めいた言葉を言うんだよな。
体が重いと足跡も深くなる。恋心も強いと傷が深い。
まぁ、ここ何年もそういう恋をしてないけど、言われてみればそうだったような記憶もあるなww
他には、
炎はやがて灰になる。大恋愛もいつかは終わる。
これは、恋愛に夢中になってる時に言われても頭に入らないだろうな・・・。
映画好きのトトに言う言葉
人生は映画とは違うんだ。
人生はもっと厳しいものだ。

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いやぁ、こういう映画も良いわ。
作り込みが細かくて伏線も多いし、ボサ~ッと観ちゃいけない映画だな。
で、エンドクレジットで知ったんだけど、アルフレードを演じてるのがフィリップ・ノワレだった。
この人の映画、子供の頃に映画館で一本だけ観たんだよな。「追想」って映画だ。
全然、わからなかった・・・。まぁ、歳とってるしなぁ。
子供の頃に映画館で観た俳優を、まさかこの歳で再び観るとは・・・
ますますノスタルジーだ!

 


いつものバイト君の下書きチェックだ。

バイト君:小学生で一人で映画館・・・

ぁんだよ?

バイト君:いや、ませてるな、と思ってww

親の方針だろ(涙)

バイト君:方針・・・